グレンゼバッハ 摩擦撹拌接合(FSW)
アルミダイカスト部品の接合に強みがあります
EV化により、周波数コンバーターやラジエーター等の装置にアルミダイカスト製品の使用が増えています。これらの多くは流体チャネルがありアルミ板で完全に封止する必要がありますが、アーク溶接やレーザ溶接で均一品質を得ることが難しいため、ボルト締めされている場合も多くあります。FSWが大いに期待されている用途です。
複合型ツール Advanced DynaSTIR FSW tool について
接合ツールは、2つのコンポーネント(ピンとショルダ)に分かれています。
従来のピンとショルダが一体化したツールと比較した場合の特長は次の通りです。
- 特長
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- 高品質の接合シーム表面(再仕上げが通常不要)
- 従来のツールに比べて加工圧力を大幅に削減
- 非回転ツールショルダにより非常にダイナミックな接合を実現
- エンドホールの縮小を実現するために、摩擦ピンとショルダのパラメータの個別設定が可
- ショルダの形状は接合部形状を適用できる。例えば、すみ肉溶接用ショルダ、テーラードブランクなど
- 低入熱
- 厚さ1.0mm未満の薄板の加工にも使用可
- 摩擦ピンとショルダの個別交換が可能
グレンゼバッハ摩擦撹拌接合ヘッド
- 特長
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- 最大8000rpmの回転速度
- 高精度センサーで工程中の力を制御
- チルト軸の傾きは0〜5度
- マルチパーツDynaSTIR FSWツール用チャック
- 空気圧チャックで素早いツール交換
- 接合深さの可変設定(DynaSTIRオプション)