グレンゼバッハ 摩擦撹拌接合(FSW)
グレンゼバッハ社について
グレンゼバッハ社は南部ドイツ、ハムラー市に本拠を置く1960年創業、従業員数約1500名のグローバルなエンジニアリング会社です。ガラス・建築資材・鋳造等産業におけるプロセス技術に強みがあり、近年はイントラロジスティックスにも力を入れています。FSWには、2010年より参入しました。
摩擦撹拌接合(Friction Stir Welding)
FSWは1991年に英国のThe Welding Instituteが特許出願した技術で、従来のアーク溶接のように金属を溶かして接合するのではなく、撹拌することで接合する技術です。
次のような特徴・利点があります。
・溶接ワイヤー、不活性ガス、パウダーのような副資材が不要
・融点以下で接合を行う、いわゆる固相接合であるため、歪みや空包、熱クラックなどが発生しにくい
・溶接では難しいと言われているアルミニウム合金の接合が可能。例えば、7000番台の高強度材やアルミダイカスト材等にも使用できる
・接合強度が大きく、品質も良好で再現性が高い
・環境にやさしい技術(グリーンテクノロジー)であり、ホコリ、ガス、煙、光放射等を発生しない
グレンゼバッハ社 FSWの対象市場
FSWはすでに鉄道車両や造船等の厚板接合に実績のある技術です。しかし、グレンゼバッハ社は、急成長しつつあるEV車やHV車で用いられるアルミニウム合金の接合に的を絞っています。ほとんど全てのアルミニウム合金の接合に利用できます。