12月5日から7日の3日間、幕張メッセで開催された接着接合EXPO、7ホールの39-5に出展致しました。
今回は、「溶接技術で挑む軽量化」と題して欧州のアーク溶接機メーカのフロー二アス社、抵抗溶接機のメーカのアロー社の製品を中心に、軽量化のための溶接技術をご紹介いたしました。
溶接は、ものづくりの基幹技術です。軽量化のためのマルチマテリアル化が叫ばれていますが、やはり溶接技術は重要な技術で新しい接合技術が出現しても残ります。愛知産業は、これまで海外の最先端技術を日本市場にご紹介してまいりました。今回も最新の技術をご紹介しました。
展示会ブースでは、多くの方にご来場いただき溶接実演に高い評価を頂きました。
主な展示商品
- オーストリア フローニアス社アーク溶接機によるアルミ溶接実演
世界の溶接のニーズをいち早く捉えて開発するフロニウス社。自動車製造でのアルミ化やマルチマテリアル化にも、多様な溶接パラメータソフトを追加することにより対応可能です。
① 新型CMTをインテリジェント・デジタル溶接機TPS/iに搭載。
② 低スパッタ・低入熱の非常に安定した溶接プロセスを実現。
③ ワイヤ送給速度と溶接電流波形の制御により、アーク長とアークダイナミックを補正。
④ 従来のCMTに比べ、新型CMTでは溶接ワイヤの加速性能2倍、溶接速度1.3倍に向上。
実演内容:PMC/リップルドライブによるEV用バッテリーケースのアルミ溶接。 - フランス アロー社抵抗溶接機によるアルミ溶接実演
アロー社は 欧米の有力自動車メーカ納入に多くの実績のある抵抗溶接システムのリーディングカンパニー。世界に先駆けて開発したスタイリッシュなロボット用3Gガンは、組立・交換の大幅な時間短縮を図り、機能のアップグレードが容易な、革新的なモジュール構造。小型かつ軽量なマニュアルでの操作性が優れた機械での実演も並行して行います。
① ガンはモジュール構造で、アップグレードやメンテナンスが容易。生産性が向上します。
② 小型軽量な操作性に優れた人間工学に基づいて設計されたマニュアルスポット溶接機。
実演:アロー社のALUスポット溶接、マニュアルスポット溶接、ワンサイドスポット溶接
溶接パラメータ「パルスマルチコントロールPMC」とそのアーク長制御について説明
今回の展示では、地球環境の将来と討議するCOP22で、21世紀末までに温室効果ガスの排出をゼロとするパリ協定が採択され世界各国で取り組みがなされていること、輸送機による排出の90%が自動車であることで車体の軽量化のための最新の溶接技術の一端をご紹介いたしました。車体軽量化の対策は主に3つ、高強度化による板厚削減、軽量素材の採用、合理化設計による無駄の排除。今マルチマテリアル化が叫ばれていますが、一方いまだに「鋼」を材料として使う比率も依然として高く、次いでアルミ合金との異材接合です。
愛知産業では、金属を結合させる「溶接技術」はものづくりの基幹技術であり、日本より先行している欧州で軽量化に長年取り組んでいるフロニウス社とアロー社の溶接機の技術をご紹介いたしました。
会場では期間限定で「無料デモテスト」も受け付けしておりました。
この展示内容についてのお問い合わせは、「お問い合わせ」よりご連絡ください。
その他の展示
- ドイツ グランゼバッハ社摩擦攪拌接合 アルミ接合サンプル展示
- 米国 リンカーン社溶接アルミワイヤほか展示
- オーストリア リンジンガー社 高速ビレット切断機、フライス加工機 サンプル展示
- 米国 マグスイッチ社強力マグネット工具 実演
- エムテックス社 ナノバイバー 油超吸着保持マジックファイバー 実演
多くの方々のご来場を頂き誠に有り難うございました。