NIT社 LMDプロセス用フィードバックシステム内蔵 IRカメラ「クラミール」
LMDプロセス用フィードバックシステム内蔵 IRカメラ「クラミール」
NIT社は、スペインのマドリードに本社を置き、室温で冷却なしに使用できる中高速度波長赤外線用のイメージセンサを製造している会社です。
これらの技術を背景に安定したレーザクラッディング(LMD)プロセスを行うために、リアルタイムでレーザ出力に対してフィードバック制御を行うシステムを開発しました。
これは、赤外線の反射画像から溶融部を識別してそのサイズを測定し、さらにこの溶融部のサイズが任意の値になるようにレーザ出力を調整する装置です。システム構成は非常にシンプルで、操作に必要なものはパソコンのみです。
既存のレーザクラッド用の光学系に搭載可能で、PC・レーザ発信機・カメラをケーブルで接続すればすぐに使用可能となります。
また、通常の肉盛だけでなくハイスピードクラッディング(UHSLC, EHLA)、さらにはAM向けの造形にも適用が可能です。
特長
● 溶融池の状態を赤外線カメラでリアルタイムに計測し、溶融池の幅が一定になるようにレーザ出力をフィードバック制御
● レーザ出力の調整により、ワークの歪みと過入熱を防ぎ安定した肉盛り品質を実現
● LMDプロセスに容易に取付可能
● 希釈率やひずみを大幅に抑えることが可能