既に報道されていますが、9月6日、米国ゼネラル・エレクトリック(GE)によるドイツのSLMソリューションズ社とスウェーデンのアーカム社の買収が、発表されました。GEは金属3Dプリンターを航空機エンジンやガスタービン分野で活用する体制を整える方針で、この2社が高い金属の3D技術力を保有していると評価し、今後10年間で3Dプリンター活用によるコスト削減を3000~5000億円相当と見込んでいると報道されています。
この買収報道について、SLMソリューションズ社には世界の顧客から好意的な問い合わせが相次ぎ、また懸念事項に対しての質問も寄せられているため、下記の回答が送付されて来ました。
- 質問:今後SLM社は航空宇宙分野以外の顧客に販売していくのか。
回答:GEはSLM社のビジネス拡大のためにSLM社の顧客基盤を継続し更に拡大することを約束する。 - 質問:GEアビエーション部門の競合となる顧客はどのようになるのか。
回答:エンジンメーカ間では競合関係の間での部品売買はよくある事例であり、SLMソリューションズ社はGE以外のエンジンのOEM供給メーカを含めて、全ての顧客にこれまでと同様に万全なる技術サポートを継続する。 - 質問:販売組織の変更はないか。
回答:GEはSLMソリューション社の持つ世界の技術・販売拠点は継続する。
以上の内容をSLMソリューションズ社よりの書面にて確認をしております。
今回のSLMソリューションズ社の買収決定までの過程で、GEアビエーションは世界の全金属3Dプリンターを検討しており、航空宇宙分野の厳しい分野で高度複雑な形状の部品を量産するニーズに、SLMソリューションズ社の製品が応えることができると高く評価された結果と、愛知産業では考えています。SLMソリューションズ社の製品は、今後これまで以上にお客様のお応えできる製品としてさらに向上し進化して参ります。